実践CI療法講習会2021
あらゆるリハビリ治療の中でもEBMとして最も確立した治療法であるCI療法。すでに全国の数多くの施設で実施される標準的な治療になってきました。本講習会は、CI療法の基礎から実践までじっくり学べる講習会です。米国で生まれたCI療法ですが、私達はCI療法のコンセプトを維持しつつ日本の臨床現場で実現可能な形に修正し、全国で最も多くの患者さんに対してCI療法を実施してきました。ご参加して頂くことで、明日から皆様の施設でもCI療法を実施することができます。参考図書として『ニューロリハビリテーション(道免和久著/医学書院)』を推奨しており、講習会は書籍に記載されていない内容も豊富に含まれています。
【配信日】2021年11月7日(日)10:00〜16:00
【講師】
竹林 崇 先生 (大阪府立大学 地域保健学域総合 リハビリテーション学類 作業療法学専攻 教授)
※ 講師二人体制の予定でしたが、都合により変更となりました。
【プログラム】
CI療法で必須の機能評価Wolf Motor Function Test(WMFT)やMotor Activity Log(MAL)の公式日本語版の評価方法、CI療法の理論、運動学習など脳科学との関連、そして、症例における実践例等についてわかりやすく説明します。
■ CI療法の理論と概論
■ CI療法における運動学習的考察
■ 先行研究の整理
■ 評価手段の紹介
■ Constraint-induced movement therapy(CI療法)の実際
受講者からの声
※受講者アンケートの一部をご紹介いたします。
これまで、CI療法について文献や学会で触れることはありましたが、きちんと学んだことはありませんでした。初心者にも分かり易く、丁寧な内容でとても有難いと感じました。今回の受講をきっかけに理解を深め、より効果的な治療展開ができるよう努めたいと思います。(OT 7年) |
CVAの患者様とリハビリを行う経過の中で、最初は意欲的でも障害受容含めた経過とともに、機能回復はしていても麻痺側参加に対し『できない』と言われ、落ち込まれていくといったことが多く悩んでいました。CI療法に対し、講義中にもあったように『強制使用』のイメージを持っていたため病的パターンでの学習促進またインピンジメント等のリスク管理に対する疑問から興味を持ち今回受講させて頂きました。『“お任せします”ではなくご自身の事はご自身で選択し患者様と協力し積み上げるリハビリを行いたい』という自分の目標とするリハビリを行うための道筋ができた気がします。段階付けから二次的なリスクを配慮した自主練習の方法も学ぶことができ、OTとしての面白みを感じこれまで以上に患者様とのリハビリが楽しみになりました。(OT 5年) |
CI療法について分かりやすくご説明頂いて分かりやすかったです。改めて素晴らしい先生だと思いました。(OT 20年) |
具体的な訓練内容や分かりくい評価を知ることが出来てとても勉強になりました。早速、実践していきたいと思います。(OT 3年) |
わかりやすい講義で勉強になりました。発達分野でOTをしていますが、当院でもCI療法やHABIT療法などの取り組みをしています。今後の臨床に活かしていきたいと思います。(OT 28年) |
患者様の麻痺側上肢を如何にしてADLへ参加を促すかを常に考えながら治療していましたが、なかなか汎化させることが難しく、今回のセミナーを受講しようと考えました。私の職場ではCI療法を取り入れていないため、難しい治療法だと考えていましたが、改めて理論や概論などを知り、考え方が広がりました。是非臨床へ活かしていきたいと思います。(OT 4年) |
CI療法に関しては序盤に竹林先生に言っていただいたように拘束の意味合いが強かったです。しかし、話の中で考え方が一変できてよかったです。患者様主体で、意思決定に大きく関わりますが、CI療法の中にある考え方は普段の臨床場面でも使用できると思うので、参考にしていけたらと思いました。(OT 4年) |
従来の訓練法と比較してCIはどれくらい効果が出ていたのかを明確に示してくれていて、難易度調整の仕方も事例を通してわかりやすく説明してくれたところが良かった。(OT 10年) |
丁寧な説明と、実際の経験談も踏まえての話は聞きやすく勉強になった。明日の臨床場面からも活用しようと思う。(OT 11年) |
自分がしばらく別領域の仕事をしていたため、勉強不足を実感しました。CI療法に対して講義の中で誤解として挙げられていたようなイメージがありました。transfer packageについてあまり知らず、理解する良い機会となりました。(OT 17年) |
【主 催】兵庫医科大学リハビリテーション医学講座
【共 催】NPO法人リハビリテーション医療推進機構CRASEED
一般社団法人CRASEED MEDICAL
一般社団法人リハビリテーション科学研究会 >